前回のおさらいも含め4.5号機以降から話をすすめることにします。
4.5号機の主な特徴としては
RTテーブルの採用による
連チャンモードの導入です。
出玉はAT機よりも大幅に削減されました。
しかし4.5号機の導入により、スロッターは格段に勝率を上げることに成功しました。
どういった方法で勝率を上げるか?
その方法を簡単に言うと、
まずその機種ごとに機械割(
前回参照)が存在します。
その機械割はどんなにスペックの低いものの最低設定でも90%を下回ることはありません。
4.5号機では前回も紹介したように
ハマリモード、
通常モード、
連チャンモードが存在し、
機械割とは全てのモードをあわせての機械割になります。
では、連チャンの部分だけを長く打ち、ハマリ状態のものを打たなければ理論上収支はプラスに転じます。
当然ホールでは連チャン状態で捨てられていることはほぼ確実にありませんので、
連チャン状態に入りやすいものを打ち、ハマリ状態に近いものを他の人に打ってもらえばプラスになります。
これが当時の必勝法でした。
では連チャン状態に入りやすいものとはどういうものなのか?
ほとんど全ての機種で各モードへの
移行契機の大半は
ボーナスの入賞でした。
つまり、ボーナスをもうそろそろヒキそうな台を打てばいいわけですね。
そこで、効いてくるのが前回紹介した
RTテーブルです。
4.5号機ではボーナスが終了した際、次に何ゲーム目にボーナスに当選するかを決めていました。
その何ゲーム目にボーナスに当選するかを示したのがRTテーブルです。
どのゲーム数で当選しやすいかを把握しておけばかなり有利になります。
その当たりやすいゾーンを狙い打ちする打法を
ゾーン狙いと言ったりしました。
また、
天井というものが存在します。
天井とは?前回も紹介したように、パチスロ機を世に送りだすためには検定を通す必要があります。
その検定基準で最低これだけは出さないといけないという基準もあります。
その基準により、4.5号機では機種ごとにあるゲーム数になれば確実にボーナスを放出するといったゲーム数が存在しました。
それが天井です。ここで前回紹介した当時の人気機種吉宗の設定1,2,3のRTテーブルをもう一回見てみましょう。
モード1 モード2 モード3
1 1.22% 1.22% 2.34%
2~33 2.93% 6.10% 18.31%
34~65 2.93% 6.10% 18.31%
66~97 2.93% 6.10% 18.31%
98~129 4.88% 1.22% 18.31%
130~193 4.88% 1.22% 24.41%
194~257 0.49% 0.49%
258~385 2.93% 2.44%
386~513 0.49% 0.49%
502~565 10.99% 10.99%
514~641 0.49% 0.49%
642~769 0.49% 0.49%
770~897 0.49% 0.49%
898~1025 0.49% 12.21%
902~965 12.21% 0.49%
1026~1153 0.49% 0.49%
1154~1281 0.49% 0.49%
1282~1409 0.49% 13.43%
1302~1365 13.43% 0.49%
1410~1537 0.49% 0.49%
1538~1665 0.49% 10.99%
1666~1793 17.09% 4.88%
1794~1921 18.21% 18.21%
前回も触れましたが、当時のスロッターは機種ごとに
RTテーブルの
濃い部分を叩き込んでホールに臨んでいました。
この吉宗では
天井が
1921ゲームになりますね。
また、
連チャンモードは見ての通りモード3です。
このモードでは
193ゲーム以内に必ずボーナスを放出します。
なので194ゲーム目になった瞬間連チャンは否定されるわけです。
ちなみにそれぞれのモード
移行確率は次のようになります。
モード1の時 モード2の時 モード3の時
▼モード1へ ▼モード1へ ▼モード1へ
設定1 6.25% 設定1 66.41% 設定1 42.97%
設定2 6.25% 設定2 60.16% 設定2 34.38%
設定3 6.25% 設定3 64.06% 設定3 39.06%
設定4 6.25% 設定4 43.75% 設定4 41.41%
設定5 6.25% 設定5 60.94% 設定5 38.28%
設定6 6.25% 設定6 43.75% 設定6 36.72%
▼モード2へ ▼モード2へ ▼モード2へ
設定1 84.38% 設定1 6.25% 設定1 27.34%
設定2 78.91% 設定2 6.25% 設定2 21.88%
設定3 72.66% 設定3 6.25% 設定3 31.25%
設定4 71.88% 設定4 6.25% 設定4 24.22%
設定5 73.44% 設定5 6.25% 設定5 28.91%
設定6 70.31% 設定6 6.25% 設定6 24.22%
▼モード3へ ▼モード3へ ▼モード3へ
設定1 9.38% 設定1 27.34% 設定1 26.69%
設定2 14.84% 設定2 33.59% 設定2 43.75%
設定3 21.09% 設定3 29.69% 設定3 29.69%
設定4 21.88% 設定4 50.00% 設定4 34.38%
設定5 20.31% 設定5 32.81% 設定5 32.81%
設定6 23.44% 設定6 50.00% 設定6 39.06%
モード1の時、モード2に移行しやすく、モード2の時はモード3に若干移行しやすいようになっています。
これにより高設定狙いの時でも当たったゲーム数をしっかり観察し、
設定看破の材料としたりもします。
実際にはある小役をひくことでボーナスを放出することもあるので、RTで当たったか小役で当たったかを見る必要がありますが。
話を戻しますが人気機種でもありましたし、高設定狙いは朝イチしかチャンスはほぼありません。
また当然ですが
天井付近で落ちている台もほとんどないので
天井狙いにも適してません。
それゆえ当時のホールでは
ゾーン狙いくらいしかできませんでした。
しかしゾーンが分かっているからと言ってやみくもに打っていてはいけません。
そのゾーンを打ち切った場合に、だいたいどれくらいの確率でボーナスをひけて、
どれくらいの確率で連チャンするかを考えて打たなければいけません。
こういったゾーンを打ちきり、連チャンゾーン(吉宗の場合193G)を抜けたところまで打った時の
理論上の機械割を
期待値と言ったりします。
この期待値が100%以上のゾーンのみを打ち続けていれば
理論上プラス収支を達成できます。
当時の攻略雑誌には人気機種の期待値を載せていることが多かったですし、
自分でプログラムを組んで期待値をシミュレートする人なんかもいました。
当たり前のことですが、
これが必勝法です。でも金かかってるんだしそんなん誰でもしてるんじゃないの?って思った方も多いと思いますが、これが驚くほど徹底している人はいませんでした。
まずおじぃちゃんやおばぁちゃんは攻略法を見ることもありませんし、
サラリーマンの方は時間がないので狙う程の時間が確保できません。
怪しい演出がでただけで立ち回りを安定させられず打ってしまいドツボにハマる人もいました。
ダラダラと何も考えずに打ち、ラッキーで当たったらいいなという人が大半でした。
それゆえに知識ある若者(スロプーや大学生)がおいしいところをかっさらえる状態にありました。
知識はあってもある程度の元手がないとこの必勝法を続けることはできません。
ゆえに資金不足から断念していく人も多数でした。
しかし、モンスターマシン
北斗の拳は少し違います。
北斗の拳は前回も言いましたが、少しスペックが違い、C-TYPEに属します。
そして天井は存在しますが、RTは存在しません。また、一回のボーナスはJACゲーム一回(約百数十枚)です。
そんな出玉が少なそうな機種なんで人気があったの?って思う人がいると思いますが、それはそのボーナスが高確率で0ゲームで連チャンするからです。
一回の連チャンで増える出玉はヒキ次第で多くなります。
その為、
知識のない人間でも大勝する可能性は多いにありました。また、ボーナスは高設定ほどひきやすく、ボーナス時の連チャン率は高設定ほど高いので
設定看破に自信のある
プロからも人気はありました。RTがないので、おおよそ設定通りの出玉が期待できて安定感がありました。
注 一日に回せる回転数はだいたい8000回転ほどになります。
なので例えば吉宗だと、一回天井(1921ゲーム)を引いてしまうと一日の1/4をロスすることになります。
いかに設定6でも天井を二度三度くらうと再浮上はかなり厳しい状態になります。まとめると初心者からプロまで楽しめる仕様であり、
安定感があることが北斗の拳をモンスターマシンにのし上げた理由ではないでしょうか。
ここで蛇足。
永井先生もおっしゃっていましたが、昔からのスロットファンからしたら
北斗の拳・吉宗からスロットを始めた世代をホクムネ世代と言って甘くみる傾向があります。
その理由はもちろんスロット人口の増加に伴うライトユーザーの増加が単純にうっとおしいことも挙げられますが、
一番の理由は北斗の拳と吉宗は技術介入要素がほぼ0に近いからです。
設定判別は除くとして、北斗の拳と吉宗は通常ゲーム中、スイカとチェリーを狙うことと
ボーナス図柄を揃える時しか目押しをする機会がありません。
その為、4.0号機時代に流行った0.5コマしか余裕のないシビアなリプレイハズシ等をスルーしている人が多く、
目押し力が全然伴ってないスロッターが増加しました。それがナメられる一番の理由だと思われます。ようやく本題です。
まず、この「パチスロについて」を通して一番何を言いたかったかを書きます。最初は
の動画を見て、主張はおおむね同意なんですが、
UPしておられる方はおそらくあまりスロットについての知識がないのではないだろうかと思いました。
説得の方法がやけに抽象的すぎるので、もう少し具体的な方向から攻めればいいのにとも思いました。
少なくともこの動画を見てもスロットを打っていた時代の私なら絶対にやめません。
そう思いだすとモヤモヤしたので
「私なら今からスロットをやろうと思っている人をこのようにやめさせようと説得する」
といったスタンスで書いてみたらどうなるかなと思い書いてきました。
また、実際勝てる時代があったということも書いておきたかったので色々と長くなりました。
つまり今からスロットをやろうと思っている人がいるならば、
この記事を見て思い留まって欲しいなと思ったので書きました。
そこで、繰り返しますが本題。
現在何故
常勝は不可能かと言いますとスロプロが存在した時代と現在は状況が違いすぎるからです。
例えば4.5号機時代。
機械割通りにペイバックがあったとしても店側は儲かります。しかし勝ち続けるプロも存在できます。
そしてたまにある紛れ(たまたまの連チャン)での大勝に釣られてやってくる負け組のお客さんもいます。
お客さんの数が増えれば機械割通りに出れば店側は儲かります。
しかし、現在の五号機に紛れはほぼ存在しません。
さらにプロが存在する環境では高設定しか回されず、低設定は即座に捨てられます。
負け組のお客さんはいつも負け続けていては当然スロットをやらないようになります。
結果、店側は儲からなくなります。儲からなくなれば設定が入れられません。
するとプロすら店を離れます。
誰もいないホールで高設定が入っていると思うような頭がぽかぽかの人はそうはいません。
このような風が吹けば桶屋が儲かる的な流れで結局店は設定が入れられなくなり、
完全に勝てる要素が0になります。
5号機では設定が全てです。
ボーナスの放出契機が全て完全抽選であり、システムは画一化されています。
サミーのリプパンやJPSのJACイン前のARTなど検定の隅をつき、
なんとか頑張るメーカーもありますが、設定通りの出玉になることは何も変わっていません。
低設定を回して続けていては確実に負けます。
現在の設定の入り辛い状況では勝つ見込みはとても低いです。
アツイイベントだけを狙い打って今のところ勝っている人もいると思いますが、
その状況がずっと続くと甘い考えを持っている人もいないでしょう。
例えば現行機種で最高の機械割を持つリングにかけろの設定6(119.9%)を1台入れると
設定1(98.5%)を14台ほど入れてもようやくトントンです。
しかも両方一日中回された状態でようやくこの機械割です。
イベント時なので、利益0で営業しているとしましょう。
するとまず最初にこの1/15という確率に当選しなければいけないわけです。
しかも
完全に設定を看破しなければいけません。
私には絶望的な勝負に見えてしょうがありません。つまりどのような行動をとるのが一番いいかと言えば、パチスロをやらなければいいわけです。
多分あなたの周りにいる自称プロの友達も最近は羽振りが悪くなっているんじゃないでしょうか?
または既にスロットを卒業してしまっているかも知れません。
常勝が不可能になり、ミドルリスクローリターンの今のスロットは
勝つつもりなら打たないことを推奨します。以上が私なりの現在のスロットに対する考え方です。
最後まで読んでくれた方、少しでも参考になれば幸いです。
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